軽度知的障害の方は一般就労は可能！おすすめの職業やメリット・デメリットを解説

「一般就労を目指したいけど軽度知的障がいでも大丈夫？」
「軽度知的障がいで一般就労する際のメリット・デメリットを知りたい」

上記のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

軽度知的障がいの方が一般就労する場合は、メリットデメリットを把握していないと、トラブルに発展してしまう可能性があります。

そこで札幌市西区にある「ジャバメート」が、軽度知的障がいの方は一般就労できるのか、メリットやデメリットを含めてご紹介。

一般就労を目指すか悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

軽度知的障害の方は一般就労できる？

結論からいうと、軽度知的障がいの方でも一般就労はできます。
ただし、軽度知的障がいは症状が個人差も大きく、作業を覚えるのに時間がかかったり、報告や連絡のタイミングが掴みづらかったりなどで困ることがあります。

そのため、一般就労を目指したい場合はメリット・デメリットをしっかりと理解しておくことが重要です。
メリット・デメリットを理解せずに一般就労を行ってしまうと、大きなミスをしてしまい、働くことが嫌になってしまうケースも少なくありません。

軽度知的障がいの方で一般就労を視野に入れている場合は、メリットやデメリットを確認し、問題ないか検討してから目指すようにしてみてください。

軽度知的障害の方が一般就労するメリット

軽度知的障がいの方が一般就労するメリットは、以下の2点です。

それぞれのメリットについて解説していきます。

求人数が多い

一般就労で働きたい場合は、求人数が多い点がメリットです。
日本では障がいがある方に対するさまざまな就業支援が行われていますが、まだまだ少ないと言っても過言ではありません。
軽度知的障がいに関しても、受け入れてくれる企業はまだ少ない傾向にあります。

しかし、一般就労であれば豊富な求人の中から選ぶことができるため、希望する企業や気になる企業を探せますよ。
気になる企業や希望する働き方がある場合は、一般就労がおすすめです。

給料面などの条件が良い

一般就労で働くメリットでは、給料面などの条件の良さがあげられます。
最低賃金法や労働基準法に基づいた雇用契約を結ぶことができ、労働内容や時間に応じた賃金を支払ってもらうことが可能です。

また、業績に合わせて役職がついたり、大きなプロジェクトを任されたりするため、仕事に対するやりがいを感じやすいでしょう。

給料をはじめとした条件が良くなる一方負担も大きくなりますが、キャリアアップにつながる業務に携われますよ。

軽度知的障害の方が一般就労するデメリット

軽度知的障がいの方が一般就労するデメリットは、以下の2点です。

それぞれのデメリットについて解説していくので、メリットと合わせて確認しておきましょう。

苦手なことを任されてミスが起きる可能性がある

一般就労で働く場合は、苦手なことを任されてしまい、ミスが起きる可能性があります。
一般就労では健常者と同等の扱いを受けるケースがほとんどで、障害に対して考慮してもらえる可能性が低いです。

例えば複雑な計算が苦手でも、仕事内容によっては資料を作成するために求められる場合があります。
他のも作業上他の方と協力して行う必要がある場合は、コミュニケーション力が求められますよ。

苦手なことを任されてしまい、ミスにつながってしまう可能性があるため、一般就労を行う場合でも軽度な障がいを持つ点は伝えておくようにしましょう。

大きなストレスになる場合がある

軽度知的障がいの方が一般就労を行う場合は、大きなストレスになってしまう場合もあります。
例えば、障がいを伝えていない場合は、働きやすい環境が整備されていない可能性があります。

他にも障がいの特性上、業務が困難な場合でも調整・変更をしてもらえないケースがあるため、注意が必要です。
働きやすい環境で仕事を行うためにも、メリットやデメリットを考慮して働き方を選ぶようにしましょう。

軽度知的障害の方の働き方の違い

軽度知的障がいの方の働き方では、一般枠と障がい者枠の2種類があります。
それぞれのメリット・デメリットについて解説していくので、働き方で悩んでいる方は参考にしてみてください。

一般枠

一般枠は、健常者と同様の条件で雇用が行われる働き方です。
最低賃金以上の金額で働けるほか、業務内容を評価されるとキャリアアップを図れる点がメリットです。

一方、一般枠の場合は健常者と同じ条件で働くため、障がいを持っているという点に考慮してもらえない場合が少なくありません。

例えば業務内容では、柔軟な対応や接客を求められる場合があります。
働くうえでの条件は良いですが、障がいに対する配慮をしてもらえる割合は少ない点を理解しておきましょう。

障害者枠

障がい者枠は、障害者雇用促進法に基づく様々な優遇措置を受けられる点がメリットです。

例えば、障がいに対する理解がある職場であることが多いほか、雇用形態を柔軟に選べる場合があります。
ほかにも通院や治療が必要な場合も理解してくれているため、退勤する際に気を使う必要がありません。
障がいに対する理解が高く、一般枠と比べて定着率が高い点が魅力です。

一方、障がい者枠の場合は障害者手帳が必須です。

具体的にどのような障害の種類なのか個人情報を職場に開示する必要があるため、プライバシーを守りたい方には向いていません。
また一般枠と比べると求人が少なく、自身の特性に合った職場を探すのが大変になりやすいです。　

軽度知的障害の方が一般就労で抱えやすい悩み

軽度知的障がいの方が一般就労で抱えやすい悩みは、以下の4つです。

それぞれの悩みに対して対処法を含めて解説していきます。

暗黙のルール・マナーが分かりにくい

一般就労で抱えやすい悩みとして、暗黙のルール・マナーが分かりにくいという点があげられます。

暗黙のルールやマナーは事前知識がないと対応が難しく、空気を読む力が問われます。
軽度知的障がいがある場合、暗黙のルールやマナーがわからずに行動をしてしまい、周りから怒られてしまうケースもあるでしょう。

暗黙のルールやマナーの対策として、ハローワークの職業訓練や就労支援事業者を利用すると、学ぶことが可能です。

また、職場で話せる方や障がいに対して気にかけてくれる方がいる場合、障害の特性を知らせておくとサポートしてもらえる可能性がありますよ。

健常者と仕事のクオリティを求められる

一般就労では、健常者と同じ仕事のクオリティが求められるケースも少なくありません。
軽度知的障害の場合は、物覚えに時間がかかってしまう方も多いです。

同じクオリティを求められる場合は、自宅に帰っても反復練習できる部分は復習を行うことを繰り返していきましょう。

一般就労の場合は健常者と同じ条件下で雇用されているため、時間をかけて覚える必要があります。

報告や連絡ができないことがある

軽度知的障がいの方の悩みでは、報告や連絡ができないことがあるという点もあげられます。
報告や連絡が難しいと感じる場合は、随時確認してもらうかアラーム機能などを活用しましょう。
また、確認を細かくしてもらうようにすると、見落としなどを少なくできますよ。

口頭での指示が理解できない場合がある

上司や先輩からの口頭での指示が理解できないと悩む方も少なくありません。
指示が難しいと感じた場合は、具体的な例や数字を伝えてもらうのがおすすめです。

また実際に実践してもらうようにすると、同じ行動をするだけで良くなるため、どこを指摘されているのかイメージしやすいですよ。

軽度知的障害の方が一般就労先探しでおさえておきたいポイント

軽度知的障がいの方が一般就労先探しでおさえたいポイントは、3つあります。

それぞれのポイントについて解説していきます。

マニュアルが完備されている仕事

一般就労先を探す場合は、マニュアルが完備されている仕事をチェックしましょう。
マニュアルが充実している場合は、口頭で学ばないため気になる点を随時確認しながら作業を行えます。
また、マニュアルが整っていると気を付けるべきポイントなども記載されているケースが多いので、ミスを減らしやすいです。

上司や先輩からの指示が理解できなかったり、コミュニケーションに苦戦したりする状態を減らせるため、マニュアルを完備している会社はおすすめです。

業務の変化がない仕事

業務の変化が少ないお仕事は、一般就労を目指している方におすすめです。
例えば、接客業やサービス業などの柔軟な対応が求められるお仕事は、対応に困ってしまうケースが少なくありません。

しかし、工場や卸売業などの裏方仕事であれば、業務に変化が少なく、一度覚えるとミスを起こしにくいです。
働くうえでトラブルを避けられるため、業務の変化がない仕事に注目しましょう。

少人数で行なう仕事

軽度知的障がいがある方は、少人数で行なう仕事がおすすめです。
大人数で仕事を行う場合は、チーム作業になるケースが多く、コミュニケーションが求められる場合があります。

しかし、少人数の場合は関わる人数が少ないため、コミュニケーションも取りやすいです。
少人数で黙々と行えるようなお仕事だと、ミスなく仕事をこなせるでしょう。

軽度知的障害に向いている仕事

軽度知的障がいがある方におすすめの仕事は、下記の4つがあげられます。

それぞれの仕事内容について簡単にご紹介していきます。

工場勤務

工場勤務は軽度知的障がいのある方にもおすすめの仕事です。
商品の組み立てや梱包・点検などが主なお仕事で、業務に大きな変化がない点が魅力です。
また、一度覚えると一連の流れで作業を行えるため、体や心への負担が少ない状態で働けますよ。

卸売業

卸売業の中でも、バックヤードのポジションは軽度知的障がいがある方にもおすすめです。
主に商品の陳列や品出し、在庫整理などが仕事内容としてあげられます。
状況によって柔軟な対応が求められますが、急な対応は少ないです。

また、業務効率を上げるためには欠かせないポジションで、周りの方を支えている点からやりがいを感じられるでしょう。

清掃業

清掃業は、指定された場所の掃除を行う仕事で、コミュニケーションの機会が少ない点や業務の変更がない点が魅力です。
健常者とペアを組んで仕事を行う場合も多く、少ない人数で作業を行えます。
自分が作業を行っている部分が視覚的にもきれいになっていくことがわかるため、やりがいのある仕事です。

サービス業

ホテルやクリーニングなどのサービス業は、軽度知的障がいがある方にもおすすめの仕事です。
業務が一定でマニュアルが完備されている会社が多く、業務の大きな変更がない点が魅力です。

また、少人数で作業を行うため、コミュニケーションを行なう機会が少なく、黙々と作業を行えます。
体力は大きく消費しますが、戦力の一人としてカウントしてもらいやすいため、やりがいを感じられるでしょう。

軽度知的障害の方が利用できる就労支援制度

軽度知的障がいの方が利用できる就労支援制度は、4つあります。

それぞれの制度の特徴についてご紹介していきますので、一般就労を目指している方は参考にしてみてください。

就労継続支援B型

就労継続支援B型は、福祉的社労の1種類です。
一般就労が難しく、雇用契約を結んで働くことが難しい方を支援します。

ほかの就労支援とは異なり、気分や体調に合わせて働けるため、無理なく就職・職場復帰が行えるでしょう。

例えば、午前中だけの勤務や週1日勤務から始めることも可能です。
札幌市西区にあるジャバメートは、就労継続支援B型事業所です。

一人ひとりの要望にあった仕事量や仕事内容を提案していますので、まずはお気軽にご相談ください。

就労継続支援A型

就労継続支援A型は、B型と異なり雇用契約を就労継続支援事業所と結んで働きます。
雇用契約を結ぶため、最低賃金が守られながら体調や障がいに配慮しながら働くことが可能です。
一人ひとりの適性にあった仕事量や内容に調整してくれるので、無理なく仕事を続けられるでしょう。

就労移行支援

就労移行支援は、障害がある方が就労できるように必要な知識や技術の訓練・支援を行ってくれる場所です。
障がい者手帳を持っていない場合でも主治医の診断書や意見書があり自治体が認めると利用できます。
マナーや業界のルールを学びたい方や、就職に関する相談を行いたい方におすすめです。

障害者就業・生活支援センター

就職に関する支援だけでなく、日常生活を送る上で支援が必要な方を対象に職場や自宅の訪問・相談を行ってくれる場所です。
障がいの内容を考慮したうえで働ける一般企業探しをサポートしてくれます。
また、仕事以外の衣食住に関する相談にも対応しているので、困り事がある際に連絡しやすいです。

まとめ

軽度知的障がいの方でも一般就労を目指すことは可能です。
しかし、一般就労は健常者と同様の条件で雇用契約を結ぶため、慎重に就職先を選ぶ必要があります。

仕事に慣れていない方は、まずは就労継続支援B型で自分のペースに合わせて働くのがおすすめです。
本記事を参考に、ご自身に合った働き方で一般就労を目指していきましょう。

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ジャバメートは、札幌市西区二十四軒（札幌中央卸売市場向かい）にある、就労継続支援B型事業所です。地下鉄東西線「二十四軒駅」から徒歩8分と、地下鉄で通える便利なアクセス。

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