軽度知的障害はどのような仕事が向いている?就労形態や仕事の探し方を解説

軽度知的障害はどのような仕事が向いている?就労形態や仕事の探し方を解説

「他の軽度知的障がいの方はどのような仕事をしているのだろう」
「自分に向いているお仕事を探したい」

上記のように悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

軽度知的障がいは、作業を覚えるのに時間がかかったり、報告や連絡のタイミングが掴みづらかったりなどの知的発達に軽度の遅れがある方が対象です。

いっけん、働くことが難しそうなイメージを持つ方も多いですが、軽度知的障がいの方に向いているお仕事はあります。

そこで札幌市西区にある「ジャバメート」が、軽度知的障がいの方におすすめのお仕事を就労形態や探し方を含めてご紹介。

お仕事に挑戦したいと考えている方は、向いているお仕事をぜひチェックしてみてください。

軽度知的障害に向いているお仕事5選

軽度知的障がいの方におすすめのお仕事は、以下の5つがあげられます。

  • 工場のライン作業や点検
  • 卸売業や小売業のバックヤード
  • ホテルやクリーニングのサービス業
  • 清掃・運搬業
  • 事務作業

それぞれの具体的なお仕事内容について解説するので、ご自身に合っているか確認してみてください。

工場のライン作業や点検

工場のライン作業や点検作業は、軽度知的障がいを持つ方に向いていますよ。
他の職種・業界とは異なり、行う業務内容がある程度定まっていて、業務に大きな変更があることが少ないです。
そのため、一度仕事内容を覚えると、体や心の負担が少なく働けます。

例えば、商品の梱包や検品作業などが工場の具体的な仕事内容としてあげられます。
また、大勢でお仕事を行うものの、コミュニケーションが必要な機会も少ないため、人と話すのが苦手な方でも働きやすいですよ。

人と話すのが苦手な方や業務の変更があるようなお仕事を避けたい方は、工場のライン作業や点検作業のお仕事をチェックしてみてください。

卸売業や小売業のバックヤード

卸売業や小売業のバックヤードは、軽度知的障がいの方にもおすすめのお仕事です。
バックヤードは裏方作業だと考えるとわかりやすいでしょう。

例えば、商品の品出しや在庫管理、パッケージ作業などが主なお仕事内容としてあげられます。
いっけん地味な印象ですが、接客などを業務を行う上で欠かせないお仕事でもあり、業務効率を高められる重要なポジションです。

一緒に働く方が効率良く業務を行えるようにサポートできるポジションになるため、やりがいを感じやすいですよ。

また、接客業とは異なり業務内容の大きな変更がないほか、コミュニケーション力をあまり必要としない点も嬉しいポイントですね。
誰かをサポートすることが好きな方は、卸売業や小売業のバックヤードがおすすめですよ。

ホテルやクリーニングのサービス業

ホテルやクリーニングのサービス業は、一連のお仕事内容を覚えると続けやすいですよ。
具体的なお仕事内容では、ベッドメイキングやシーツ・タオルなどのリネン類の回収、バスタブの掃除などがあげられます。

部屋が多いと体力は消費しやすいですが、コミュニケーション力を必要としないと共に、業務の変更が少ない点が魅力です。
体を動かすことが好きな方に向いているでしょう。

清掃・運搬業

体力に自信がある方は、清掃・運搬業のお仕事がおすすめです。

例えば、運搬作業は荷物の荷造りや運搬を行う方のサポートなどが主なお仕事としてあげられます。
清掃業の場合は指定された場所を綺麗にしていくお仕事で、チームで行われるケースが多いです。
チームで協力して作業を進められる点からやりがいを感じやすいですよ。

また複雑な計算がないほか、臨機応変さを求められるような突発的な業務がないため、軽度知的障がいの方でも働きやすい傾向にあります。

札幌市西区にあるB型事業所「ジャバメート」のようなクリーニング業は、洗う・畳むなど複雑な作業がないため、軽度知的障がいのある方でも作業を行いやすいですよ。

さらにクリーニング業は、日常生活にも役立つスキルを身につけられるため、初めてB型事業所を利用する方にもおすすめです。

事務作業

PCスキルを身につけている方は、事務作業がおすすめです。
事務作業はPC作業や店舗・事業運営を行う上で必要なサポートを行うお仕事で、PCスキルを持っている方が採用されやすい傾向にあります。

例えば、勤怠のチェックや書類作成、データ入力などが主なお仕事としてあげられます。
また、事務作業の経験を積むことができると、さまざまな企業でも事務員として働きやすくなるため、PCスキルを持っている方にはおすすめのお仕事といえるでしょう。

軽度知的障害がある方の就労形態

軽度知的障がいがある方の就労形態は、以下の3つがあげられます。

  • 一般雇用
  • 障害者雇用
  • 福祉的社労

それぞれどのような働き方になるか解説していきます。

一般雇用

一般雇用は、障がいがない方と同じ条件下で雇用契約を結ぶ働き方です。
軽度な知的障がいを持っている点を周りの人に知られたくない方に向いている働き方となっています。

ただし、雇用条件が障がいのない方と同様になり、障がいに対する配慮をしてもらえない可能性がある点を考慮しておきましょう。

障害者雇用

障がい者雇用は、一般企業と特例子会社の2種類があります。
一般企業の場合は、具体的にどのような点に配慮してほしいか自ら申し出る必要があります。
一方特例子会社の場合は、一般企業と比べるとさらに障害に対する配慮が行われます。

一般雇用と比べて働きやすい環境化で仕事ができる点がデメリットですが、自ら配慮して欲しい障がいを申告する必要があるため、障がいに対するプライバシーを守りたい方にはデメリットがあります。

福祉的就労

社会的就労は、別名「就労継続支援」とも呼ばれ「A型」と「B型」の2種類に分かれます。

一般雇用や障がい者雇用で就労するのが難しい方が利用できます。
就労継続支援はA型とB型で契約の内容や働き方が変わるため、それぞれの違いを把握しておきましょう。

就労継続支援A型

就労継続支援A型は就労継続支援事業所と雇用契約を結び、仕事に応じて工賃が支払われます。
安定した収入を確保できるだけでなく、最低賃金が守られながら体調または障がいに配慮しながら働けます。
事業所では一人ひとりの適性に合わせて仕事内容や仕事量を調整するため、無理なく仕事を継続しやすい環境です。

就労継続支援B型

就労継続支援B型は、雇用契約を結んで働くことが難しい方が対象です。
気分や体調に合わせて働けるため、無理なく仕事を行いたい方に向いています。

例えば、勤務日数を週に1〜2回だけにしたり、午前中だけ勤務時間したりすることも可能です。
体や心を少しずつ慣らしながらお仕事できるため、一般就労を目指せます。

札幌市西区にあるジャバメートは、就労継続支援B型事業所です。
一人ひとりの要望にあった仕事量や仕事内容を提案していますので、まずはお気軽にご相談ください。

軽度知的障害の方が仕事を探す方法

軽度知的障がいの方が仕事を探す方法は、5つあります。

  • ハローワーク
  • 人材紹介サービス
  • 障害者就業・生活支援センター
  • 就労移行支援
  • 相談支援事業所

それぞれのお仕事の探し方について解説していきます。

ハローワーク

ハローワークは公共職業安定所とも呼ばれており、一般雇用や障がい者雇用の適用会社を探したい方に向いています。
ハローワークが受理したお仕事を閲覧可能で、希望勤務エリア周辺のお仕事情報を確認できますよ。

また、ハローワークは職業訓練も行っているため、一般就労に向けてスキルを磨きたい方にもおすすめです。
例えばプログラミングやマーケティングに関する知識を学べるので、一般就労で役立つスキルを身につけられるでしょう。

人材紹介サービス

人材紹介サービスは、転職エージェントがあげられます。
転職エージェントと提携している企業の求人情報を確認でき、一般雇用や障がい者雇用を導入している企業を探せますよ。

また、転職エージェントと面談を行い、相談所にあったお仕事を紹介してもらうことが可能です。
例えば、希望勤務日数や勤務時間を伝えておくと、その内容を考慮しながら働ける企業を探してもらえます。

効率良く仕事先を探したいと考えている方におすすめですよ。

障害者就業・生活支援センター

障がい者就業・生活支援センターは、就職に関する支援だけでなく、日常生活を送る上で支援が必要な方を対象に職場や自宅の訪問・相談を行います。

仕事だけでなく仕事や生活・住居に関する相談も可能で、全国各地に配置されています。

障がいの内容を考慮した上で働ける一般企業探しのサポートをしてくれるため、支援・相談を受けながらお仕事を探したい方におすすめです。

就労移行支援

就労移行支援は、障がいがある方が就労できるように必要な知識や技術の訓練を行なってくれる場所です。
知識や技術の定着だけでなく、就職活動の支援や相談、就職後の定着サポートなども行なっています。

障がい者手帳を持っていない方でも、主治医の診断書や意見書があり、自治体の判断で認められると利用できますよ。

一般就労を目指して働きたい方や知識・技術を定着させながら働きたい方におすすめです。

相談支援事業所

相談支援事業所は、就労継続支援A型またはB型事業所を探したい方に適した機関です。
相談内容に合った情報提供や各種機関の紹介、福祉サービスの援助などを行なっています。

全国各地に配置されており、札幌市にも多くの相談支援事業所がありますよ。
札幌市公式サイト

親身になって話を聞いてくれるほか、希望にあった働き方を見つけるためにはどのようなサービスを利用するべきか教えてもらうことが可能です。

軽度知的障害の方が仕事を探す際のポイント

軽度知的障がいの方が仕事を探す際のポイントは、3つあります。

  • 少人数で行えるか
  • マニュアルがしっかりとしているか
  • 業務内容の変化が少ないか

それぞれのポイントについてご紹介します。

少人数で行えるか

仕事を探す際には、少人数で行える仕事内容かを確認しましょう。

大人数の仕事はチームワークが必要な場合が多く、会話によるコミュニケーション力が求められ負担になってしまうケースが少なくありません。

少人数で行う場合は仕事内容を一度覚えられると最小限のコミュニケーションで仕事を行えるため、精神的な負担が少ないですよ。

大人数の場所で仕事をする場合は、工場や倉庫などの流れ作業などがおすすめです。

マニュアルがしっかりとしているか

軽度知的障がいの方が仕事を探す場合は、マニュアルがしっかりとしている企業か確認しましょう。
マニュアルが完備されている場合は、指定されている内容に沿って業務を行うと、ミスが起きにくく、働きやすいですよ。

一方、マニュアルがしっかりとしていない場合は状況に合わせて柔軟に対応する必要があるケースが少なくありません。
臨機応変さを求められるため、無理なく働くためにもマニュアルが完備されている場所を選びましょう。

業務内容の変化が少ないか

仕事を探すときは、業務内容の変化が少ない企業がおすすめです。

軽度知的障がいは、個人差がありますが、報告のタイミングがわかりにくかったり、業務を覚えるのに時間がかかったりする傾向があります。

そのため、業務の内容が逐一変わってしまうと、なかなか対応できずにストレスに感じてしまう可能性が高いです。

ストレスなく働くためにも、業務内容の変化が少ない会社を選ぶのがおすすめです。

軽度知的障害の方が仕事で困りやすい事と対処法

ここからは、軽度知的障がいの方が仕事で困りやすい内容を5つご紹介します。

事前に困りやすいポイントを知っておくと、実際に働く時に気をつけやすいですよね。

  • 業界の暗黙のルール・マナーを理解するのが苦手
  • 上司の指示が理解できない
  • 仕事を覚えるまでに時間がかかる
  • 複数人数でのコミュニケーションについていきにくい
  • 臨機応変な対応が難しい

それぞれの困りやすいポイントを、対処法を含めて紹介していきます。

業界の暗黙のルール・マナーを理解するのが苦手

軽度知的障がいがある方で特に困りやすいのが、業界の暗黙のルールやマナーです。
重要な内容ではない空気を読んで対応するマナーやルールは、軽度の知的障がいがある方は難しく感じることも。

例えば、マナーやルールに関してはハローワークの職業訓練や、就労移行支援事業所を利用すると学ぶことが可能です。
また、仕事を行う上で話ができる相手に、障がいの特性を伝えておくと、周りの方に知らせてもらえる可能性があります。

重要なルールでない場合は職場の方の理解で済む場合が多いので、周りの方に特性を知らせるかルール・マナーを学ぶことも視野に入れてみてください。

上司の指示が理解できない

困りやすいポイントでは、上司の指示が理解できない場合があげられます。
具体例を出しながら説明してくれる上司であれば理解しやすいですが、抽象的な指示を出す方も少なくありません。

抽象的な指示は理解が難しく、さらにミスを招いてしまう可能性があります。
指示を受ける際には、具体的に数字や内容を伝えてもらったり、上司に実践してもらったりすると、イメージしやすいですよ。

仕事を覚えるまでに時間がかかる

軽度知的障がいの方は、仕事を覚えるまでに時間がかかってしまい、困ってしまう方も少なくありません。
仕事を覚えるまでに時間がかかると感じる場合は、段階的に仕事を教えてもらうようにしましょう。

例えば、1の作業が完璧にできるようになったタイミングで、2の作業を教えてもらうようにすると、仕事内容が混ざってしまう可能性が低いです。

覚えるのが不得意だと感じる場合は、少しずつ段階的に仕事内容を教えてもらうようにしてみてください。

複数人数でのコミュニケーションについていきにくい

複数人数のコミュニケーションについていくのが難しいと感じるケースも多いです。
無理に複数人数の方とコミュニケーションを取る必要はないですが、周りの方と円滑に関係を築きたい場合は、理解がある方に対して特性を伝えてみましょう。

またコミュニケーションを取る際に一度に複数の方と取るのではなく、一人ひとり対応してもらうようにすると、混乱しにくいですよ。

臨機応変な対応が難しい

知的障がいの方は、臨機応変な対応が難しいと感じる場合も少なくありません。
臨機応変な対応を求められる場合は、作業を一つ一つにしてもらうようにしましょう。

一度に複数の内容に対応したり、瞬時の対応が求められる内容は高度な技術です。
一つ一つであれば対応できるケースもあるので、業務指示を小分けにしてもらうのがおすすめですよ。

一般就労を目指すためのポイント

一般就労を目指すためのポイントは、次の3つがあげられます。

  1. 自身の得意・不得意を把握しておく
  2. 長続きするという点に重点をおいて仕事を探す
  3. 就労支援サービスを利用する

軽度知的障がいの方でも一般就労で働くことは可能です。

ただし、さまざまな点に考慮する必要があると共に、一般就労と障がい雇用ではメリット・デメリットが異なります。

一般就労を目指す場合は、入念に検討してから目指すようにしましょう。

まとめ

軽度知的障がいは、ライン作業やクリーニング・清掃作業などが向いています。
業務内容や指示に大きな変更がない場所や、マニュアルが完備されている企業が働きやすいですよ。

まずは働くことに慣れていきたいと考えている方は、仕事量や仕事内容を相談しながら決められる就労継続支援B型事業書を利用してみてください。

まずはジャバメートでお仕事に挑戦してみよう!

ジャバメートは、札幌市西区二十四軒(札幌中央卸売市場向かい)にある、就労継続支援B型事業所です。地下鉄東西線「二十四軒駅」から徒歩8分と、地下鉄で通える便利なアクセス。

ジャバメートの5つの特徴
  1. 高収入を目指せる! 頑張り次第で、高い工賃をGET!
  2. 洗濯スキルがUP! 自分の洗濯物を週1回、仕事として洗えます。
  3. 自分に合った仕事を選べる! 洗濯、ポスティング、清掃、チラシ折りなど、色々な仕事があります。
  4. 楽しいイベント盛りだくさん! レクリエーションで、仲間と楽しい時間を過ごせます。
  5. アットホームな雰囲気!

「働きたいけど、続けられるか不安…」

「体力やメンタル面に自信がない…」

そんな方も、ご安心ください。ジャバメートは、一人ひとりのペースに合わせて、丁寧にサポートします。

普段のジャバメートの様子はInstagramで!

まずは、見学・体験へ!

見学はいつでもOK! ご予約いただければ、職員がご案内します。

ご同行も大歓迎です! ご家族や支援者の方と一緒に来ていただけます。

  • 交通費として1,000円支給!
  • 体験ご希望の方は、昼食をご提供!

お気軽にお問い合わせください。

電話での予約はこちら

見学・体験の申込はこちら!