「就労継続支援B型ってなんだろう?」「自分にあっている?」このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
就労継続支援はA型やB型などがある点や、言葉の難しさからどのようなサービスなのかわかっていない方は少なくありません。
そこで、本記事では「就労継続支援B型」とはどのようなサービスなのか、A型との違いや工賃・利用条件について札幌市西区の就労継続支援B型事業所「ジャバメート」がご紹介します。
就労継続支援B型の利用を検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
就労継続支援B型とは?
就労継続支援B型とは、平成18年4月に施行された障害者自立支援法に基づく就労系障害福祉サービス事業(※)です。
通常の事業所からの雇用が難しいまたは、雇用契約に基づく就労が困難な障害者の方が就労や生産活動の機会が得られるような支援を提供しています。
主に、以下のようなサービスのとおりです。
- 利用者の作業能力や社会生活上のスキルの向上支援
- 生産活動の機会の提供
- 生産活動に対する工賃の保証
- 希望する就労の実現のために必要な支援
一般就労を行えるように必要な知識やスキル、ビジネスマナーを学べますよ。
実際に働く場合は、雇用契約を結ばないため、給料という形ではなく、工賃を受け取り収入にしていきます。
(※参照:「就労継続支援B型事業ガイドライン案」厚生労働省)
就労継続支援B型どんな人が利用できるの?
就労継続支援B型を利用できる方は、次のいずれかに当てはまる方です。
- 就労経験があり、体力面や年齢によって一般企業の就労が難しい方
- 就労移行支援事業を利用した結果、本事業の利用が適当だと判断された方
- ①と②に該当しない方で、50歳に達している方または、障害基礎年金1級受給者
- ①と②と③に該当しない方で、協議会などから意見により一般就労への移行などが困難と市町村が判断した方
たとえば、一度就労経験がある方で、体力面や年齢によって就業が難しい方は、就労継続支援B型を利用できます。
利用するためには上記の条件に該当している必要があるため、就労継続支援B型の利用を検討している方は、当てはまるか確認してみてください。
(参照:「障害者総合支援法に置ける就労系障害福祉サービス」厚生労働省)
就労継続支援B型とA型の違いは何?
就労継続支援B型とA型の違いは、次のとおりです。
A型 | B型 | |
---|---|---|
雇用契約 | 雇用契約に基づいて働ける | 雇用契約を結ばない |
特徴 | ・収入が安定する ・最低賃金以上の給料が保証されている | ・自分のペースに合わせて働ける ・就労に必要なスキルを学べる |
就労継続支援A型とB型の大きな違いは、雇用契約を結ぶかどうかです。
就労継続支援A型の場合は、雇用契約を結ぶため、契約内容に基づいて働けます。
そのため、収入が安定するほか、最低賃金以上の給料を確保出来る点が魅力です。
一方、就労継続支援B型の場合は、雇用契約を結ばないため、自分のペースに合わせて働ける点が大きな魅力です。また、就労に必要な知識やスキルを学べます。
ただし、雇用契約を結ばないため、工賃が低い傾向がある点を理解しておきましょう。
就労継続支援B型を利用するにはどうすればいい?
就労継続支援B型を利用する際には、手続きが必要です。
ここからは、就労継続支援B型を利用する際の手続きや利用料についてご紹介します。
利用手続きについて
就労継続支援B型を利用したい場合は、次の手順で進みましょう。
- 就労継続支援B型事業者を探す
- 気になる事業所に問い合わせる
- 見学or体験
- 市区町村に申請
- サービス等利用計画案の提出
- 認定調査(市区町村)
- 受給者証の発行
まずは、相談支援事業所やハローワークに相談して事業所を探しましょう。
ほかにも、市区町村の障がい福祉担当窓口に相談すると、就労継続支援B型事業所を探せます。
気になる事業所を見つけたら見学や体験に関するお問い合わせをしましょう。
働きたい事業所が決まったあとは、市区町村に申請やサービス等利用計画案の提出が必要です。
サービス等利用計画案は相談支援事業者に作成してもらうか、自分で作る方法があります。
サービス等利用計画案の提出後は、認定調査を受け、受給者証の発行をしてもらい、就労継続支援B型事業所と利用契約を結ぶとお仕事が始まります。
利用料について
就労継続支援B型を利用する際には、利用料が発生します。
具体的な利用料は事業所によって異なりますが、目安としては1日400円~1,200円の間です。
また、就労継続支援B型の利用上限額が存在し、世帯収入の状況によって負担上限額が変わります。
さらに、市町村民税非課税世帯や生活保護受給世帯だった場合は、無料で利用できますよ。
所得割16万未満で20歳以上の入所施設利用者の場合は、上限が9.300円です。
それ以外の方は負担上限額が37,200円と上限金額が定められています。
就労継続支援B型での仕事内容とは?
次は、就労継続支援B型の仕事内容についてご紹介します。
実際に業務を行う仕事内容があなたに合っていない場合は、仕事が続けにくいですよね。
どのような仕事内容なのか、仕事の時間を含めて解説します。
どんな仕事があるの?
就労継続支援B型事業者の仕事内容は、主に次のような内容があげられます。
- 衣類のクリーニング
- 農作業
- 部品加工
- 手工芸
- お菓子やパン作り
- 製品の梱包・発送作業
- データ入力
軽作業系のお仕事が中心で、高度な業務内容は少ないです。
また、外出が困難な場合は、在宅でも可能な仕事を選べます。
さらに、一般企業で働くように雇用契約は結ばないため、あなたの体調や体力に合わせて働く日数や時間を選択できる点が大きな魅力です。
仕事の時間はどれくらい?
仕事の時間は、事業所と相談をして決めることができます。
就労継続支援B型は、一般企業への就労とは異なり、雇用契約を結びません。
そのため、あなたの体調や体力に合わせて時間設定が可能です。
札幌市西区にある「ジャバメート」でも週1回1時間から時間の相談にのっています。
就労継続支援B型事業所の選び方
就労継続支援B型事業者を選ぶ際には、次の4つのポイントを意識しましょう。
- 作業内容が自分にあっているか
- 勤務時間が自分にあっているか
- 工賃はどれくらいもらえるか
- 見学や体験をしてみる
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
作業内容が自分にあっているか
事業所を選ぶ際には、まず作業内容があなたに合っているか確認しましょう。
たとえば、作業内容が合っていない場合は、作業が苦痛に感じてしまう可能性があります。
仕事が続かなければ工賃が入らないため、より生活が厳しい状況になりやすいです。
継続していくことが大切なので、見学や体験を行い、あなたに合っているか確認してください。
勤務時間が自分にあっているか
作業内容と合わせて確認したいポイントは、勤務時間が合っているかです。
勤務時間が長すぎると、体調を崩してしまったり、負担になって他の作業ができなくなったりする可能性があります。
また、苦手な仕事を長時間する場合は、精神的な負担も大きいので、勤務時間が合っているか入念に確認しましょう。
工賃はどれくらいもらえるか
事業所を選ぶ際には、どのくらいの工賃をもらえるか確認しましょう。
支払ってもらう工賃は、事業所によって異なります。
たとえば、工賃が低い場合は、長時間頑張ってもあまり報酬として受け取れず、大変だと感じやすいでしょう。
しかし、工賃が高い事業所であれば、やりがいに繋がりやすいですよね。
工賃が希望と合っているかを確認しましょう。
工賃とは、給料のことを指します。
B型の場合は事業所と雇用契約を結ばないため、作業に対する対価として工賃が利用者に支払われます。
令和4年度の平均工賃は、月額17,031円でした。時間額にすると、243円です。
年度別に平均工賃をみると、次のとおりです。
年度 | 平均月額工賃 |
---|---|
令和4年度 | 17,031円 |
令和3年度 | 16,507円 |
令和2年度 | 15,776円 |
令和1年度 | 16,369円 |
(※参照:「令和4年度工賃(賃金)の実績について」厚生労働省)
平均工賃は年によって変わりますが、年々上昇傾向にあります。
今後はさらに働きやすい環境になる可能性があるため、就労継続支援B型の利用はおすすめです。
見学や体験をしてみる
見学や体験をしてみるのもおすすめです。
実際に事業所で働いている方や仕事内容を確認すると、あなたに合っているか判断しやすいですよ。
また、人間関係を確認できるため、無理なく働きやすいかわかりやすいでしょう。
見学や体験サービスを活用してみてください。
就労継続支援B型に関するQ&A
次は、就労継続支援B型に関するよくある質問を3つご紹介します。
- 年金をもらいながら利用できる?
- 就労継続支援B型事業所を2か所利用できる?
- 一般企業に就職できる?
それぞれの質問に対して回答しているため、気になる内容がある方は参考にしてみてください。
年金をもらいながら利用できる?
就労継続支援B型を利用しても、障害年金の受給は可能です。
障害年金は障害の程度や生活状況から審査が行われています。
労働時間や工賃は、影響しにくいですよ。
就労継続支援B型事業所を2か所利用できる?
2ヶ所の事業所で働く掛け持ちは可能です。
掛け持ちで仕事を行いたいときは、障害福祉サービス受給者証に複数の事業所が記載されます。
事業所探しをする際に、支援事業者に相談してみてください。
一般企業に就職できる?
就労継続支援B型から一般企業への就職は、不可能ではありません。
一般企業に就職できても、体調面や精神面に大きな負担がかかってしまう可能性があります。一般企業に就職したい場合でも、落ち着いて状況を見ながら事業所の方と相談し、共に進めていきましょう。
まとめ
就労継続支援B型は、障害や難病によって一般企業での就労が難しいと判断されている方です。
しかし、支援サービスを利用すると、あなたに合った仕事を探せますよ。
働きたいと考えている方は、ぜひあなたに合った就労継続支援B型事業所を探してみてください。
札幌市西区|就労継続支援B型事業所 ジャバメートでは利用者さんを募集中!
ジャバメートは、札幌市西区二十四軒(札幌中央卸売市場向かい)にある、就労継続支援B型事業所です。地下鉄東西線「二十四軒駅」から徒歩8分と、地下鉄で通える便利なアクセス。
- 高収入を目指せる! 頑張り次第で、高い工賃をGET!
- 洗濯スキルがUP! 自分の洗濯物を週1回、仕事として洗えます。
- 自分に合った仕事を選べる! 洗濯、ポスティング、清掃、チラシ折りなど、色々な仕事があります。
- 楽しいイベント盛りだくさん! レクリエーションで、仲間と楽しい時間を過ごせます。
- アットホームな雰囲気!
「働きたいけど、続けられるか不安…」
「体力やメンタル面に自信がない…」
そんな方も、ご安心ください。ジャバメートは、一人ひとりのペースに合わせて、丁寧にサポートします。
普段のジャバメートの様子はInstagramで!
見学はいつでもOK! ご予約いただければ、職員がご案内します。
ご同行も大歓迎です! ご家族や支援者の方と一緒に来ていただけます。
- 交通費として1,000円支給!
- 体験ご希望の方は、昼食をご提供!
お気軽にお問い合わせください。
電話での予約はこちら
見学・体験の申込はこちら!